【8月11日 Xinhua News】世界の新型コロナウイルス感染者数が累計2億人を超え、さまざまな変異株が出現したことで、感染対策は新たな課題に直面している。発展途上国が速やかにワクチンを利用できるようにするため、中国はこれまでに7億7千万回分以上の新型コロナワクチンと原液を世界に提供しており、その数が世界最多となっている。

 中国は今年、20億回分のワクチンを世界に提供することを目指しており、ワクチンを共同購入する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」に1億ドル(1ドル=約110円)を提供することを決定している。団結して感染対策に取り組む発展途上国に強大な原動力を注ぎ、世界におけるワクチンの公平な分配を推進する上で重要な力となっている。

 世界保健機関(WHO)のデータによると、4日時点で、高所得国のワクチン接種率は51・15%だが、低所得国は1・36%にとどまっている。

 中国製ワクチンは100カ国以上で使用承認されているほか、WHOの緊急使用リストと「COVAX」の調達リストにも入っており、安全性と有効性が国際的権威から認められている。中国の一部ワクチン研究開発機関はワクチン完成品の輸出に加え、20カ国余りの関連機関と協力して第3相臨床試験を実施。一部企業が生産したワクチン原液はブラジルなどに輸出され、国外での小分け包装作業が始まっている。中国はこのほか、発展途上国に対するワクチンの特許権保護の適用除外を積極的に支持している。(c)Xinhua News/AFPBB News