■次の五輪に「参加したい」

 自身がとった行動については、「世界に真実を示した。後悔はしていない」と話すツィマノウスカヤ選手。「ずっとスポーツをしてきたことで強くなったのかもしれない。(中略)誰も私をおとしめることはできない」

 また、自分と同じ境遇の人がいると思うとしながら、「勇気を奮い起こして」ベラルーシを離れてほしいと呼び掛けた。

 BSSFによると、ベラルーシには政治犯として収監されているアスリートが7人、自分の意見を表明したことで代表チームから外されたプロのアスリートやコーチが36人いる。

 ツィマノウスカヤ選手は現在、2019年にベラルーシの首都ミンスクで開催されたヨーロッパ競技大会(European Games)で獲得した銀メダルをオークションサイト「イーベイ(eBay)」に出品している。入札額は、グリニッジ標準時(GMT)9日午後2時(日本時間同午後11時)の時点で2万ドル(約220万円)に上っている。売上金は、他のアスリートを支援する目的でBSSFの資金に充てるとしている。

 アスリートとしての自身の行く末についてはまだ何も決まっていないと話す。ただ、ポーランド当局からの支援について触れながら、ベラルーシ以外の代表チームへの参加が許されることを願っているとし、「次の五輪を考えている。参加したい」と述べた。

 映像は9日撮影。(c)AFP/Dario THUBURN