【8月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に移籍したジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)は9日、英国初の1億ポンド(約152億円)プレーヤーと呼ばれることを楽しんでいると述べた。

 幼少期からアストン・ビラ(Aston Villa)でプレーしてきたグリーリッシュは前週、2016年にポール・ポグバ(Paul Pogba)がマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に加入した当時の記録を抜き、プレミアリーグ史上最高額となる移籍金でシティに加わった。

 本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)でお披露目となった25歳のグリーリッシュは、「実は気に入っている。良い称号だと思う」とコメントした。

「クラブがそれだけの額を投じてくれたのはとてもうれしい。大きな自信になる。自分に対するクラブと監督の評価の証しだ」

「とにかく今は、できるだけ多くのトロフィーを獲得し、全員が望んでいるタイトルを獲得するという形でこのクラブに恩返しできることを願っている」

 グリーリッシュが言うタイトルとは、直近10年で5度もプレミアリーグを制しているシティが一度も獲得していない欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)だ。

 グリーリッシュはまた、欧州最高のレベルでプレーできるという魅力や、シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督から学べるチャンスは、断れないほどの機会だったと話した。

 6歳で加入したビラを離れるのは「これまでに下してきた(決断の)中で最も難しいもの」と明かしたが、「結局のところは断れないと感じるものだった。チャンピオンズリーグでプレーし、タイトルに挑戦し、ケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)らの隣で試合に臨み、世界最高の監督の下でプレーするチャンスはね」と語った。

 今夏に行われた欧州選手権(UEFA Euro 2020)で、イングランドは主要国際大会で55年ぶりの決勝進出を果たしたが、グリーリッシュはチームの主力選手ではなかった。

 2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)まで1年強となる中、自身が代表レベルで抱く野望も、移籍を決断する一因になったとグリーリッシュは認めている。

「代表チームには多くのタレントがいる」というグリーリッシュは、「もしマン・シティで毎週パフォーマンスを披露できれば、代表で輝かしい未来が待っていて、そうした(W杯の)試合や予選で先発できる気がする」と付け加えた。(c)AFP/Kieran CANNING