ファイザー製ワクチン、変異株対応の修正まだ必要なし ビオンテックCEO
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【8月10日 AFP】独製薬ベンチャー・ビオンテック(BioNTech)の最高責任者(CEO)は9日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と共同開発した第一世代の新型コロナウイルスワクチンはデルタ株のような変異株にも効果があり、今のところ修正する必要はないと語った。
ビオンテックのウグル・サヒン(Ugur Sahin)CEOは報道陣に対し、「今後6~12か月の間にさらに多くの変異株が出現する可能性は十分にあり、その場合はワクチンを適応させる必要があるが、まだそのような状況ではない」と述べた。
ワクチンの切り替えに関する決定は、ワクチンが無効か、あるいは基準以下の予防効果しかないことが明らかな場合に限られる。
刻々と変化する状況下では、切り替えのタイミングも極めて重要だ。「現時点で決定を下しても、3か月後、6か月後に別の変異株が主流になっていれば、間違った決定になってしまうかもしれない。だから、決断のタイミングは適切でなければならない」とサヒン氏は述べ、「現時点では親株を使ったブースター接種(追加接種)で十分だということがよく分かっている」と強調した。(c)AFP