【8月9日 AFP】ナイジェリア北東部の州知事が7日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に7年以上前に拉致された女子生徒の一人が解放され、家族と再会したと発表した。

 2014年4月、北東部ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)で12~17歳を中心とした女子生徒300人近くがボコ・ハラムに拉致された。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が事件発生から7年がたつのに合わせて4月に発表したところによると、この間に多くの生徒が解放されたり、軍に発見されたりした一方、依然100人以上が行方不明となっている。

 ボルノ州知事は、生徒の一人が先月、結婚相手だという人物と共に軍に保護されたと発表した。知事室によると生徒は先月28日に保護されたという。

 ナイジェリアでは、身代金目的で学校から大勢の生徒が拉致される事件が繰り返し発生しており、昨年12月以降、1000人近くが拉致された。多くは解放されたが、数か月間にわたり拘束されている生徒もいる。

 映像は、このたび解放され、母親、子どもたちと共にボルノ州知事の元を訪れた生徒。8日撮影。(c)AFP