【8月9日 AFP】ジンバブエ東部の宗教施設で14歳の少女が先月、出産中に死亡したとされる出来事をめぐり、国連(UN)は7日、同国における未成年者の強制結婚を非難した。

 国連は、キリスト教系の教会で出産中に死亡したメモリー・マチャヤ(Memory Machaya)さんについて、死をもたらした「周辺環境を深く懸念し、強く非難する」と表明。未成年者の結婚を含め、女性と少女への暴力がジンバブエでまん延している事態を、「誰も責任を取らずに続けることはできない」と指摘した。

 少女の死をめぐり、ソーシャルメディアや子どもの権利保護団体の間で怒りの声が広がっており、警察に対処を求める署名も5万8000筆近く集まっている。警察は週末、捜査に乗り出したことを明らかにした。

 政府の統計によると、同国では少女の3人に1人が18歳未満で結婚している。

 ジンバブエの児童婚の慣習に反対する団体の代表で、この問題でアフリカ連合(African Union)の親善大使も務めているニャラザイ・グンボンズバンダ(Nyaradzayi Gumbonzvanda)氏はAFPに対し、同国政府は「10代の妊娠や児童婚が急増しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がそうした状況にさらに拍車を掛けている」と報告していると述べた。(c)AFP