【8月9日 AFP】世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第3戦、フェデックス・セントジュード招待(2021 FedEx St.Jude Invitational)は8日、米テネシー州メンフィス(Memphis)のTPCサウスウインド(TPC Southwind、パー70)で最終日が行われ、アブラハム・アンセル(Abraham Ancer、メキシコ)がプレーオフ2ホール目で松山英樹(Hideki Matsuyama)とサム・バーンズ(Sam Burns、米国)を破り、米ツアー初優勝を果たした。

 最終日を首位で迎えたハリス・イングリッシュ(Harris English、米国)は、2打差のトップで入ったバックナインでダブルボギーを二つたたき失速。イングリッシュと最終組で回ったブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)も後半だけで6オーバーを記録する中、プレーオフに残ったのは意外な3人だった。

 最終日を3バーディー、1ボギーの2アンダー「68」でまとめ、通算16アンダーとしたアンセルは「夢みたい」とコメントした。

 東京五輪では惜しくもメダルを逃したマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)覇者の松山はノーボギーの7アンダー「63」、バーンズは8バーディーを奪って6アンダー「64」をマークし、プレーオフに進んだ。

 プレーオフ1ホール目、松山の約5.5メートルのバーディーパットはカップに蹴られてしまい、3人はパーで並んだ。松山は同じく18番で行われた2ホール目でも長い距離からバーディーにトライしたが、これを沈めることはできなかった。

 残る2人はアプローチショットをピンそば1.8メートルにつけると、アンセルが先にバーディーを奪取。続くバーンズのパットはカップに嫌われ、アンセルの優勝が決まった。

 一方、今季の米ツアーでは初となる完全優勝を目指していたイングリッシュは3オーバー「73」でフィニッシュし、通算15アンダーで4位に終わった。(c)AFP