【8月8日 AFP】サッカースペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)からの退団が発表されたリオネル・メッシ(Lionel Messi)が7日、涙ながらに会見を開始し、全てのキャリアをささげたクラブを去ることを認めた。

 通算6度のバロンドール(Ballon d'Or)受賞を誇る34歳のスーパースターは、6月末で契約が切れてフリーとなっており、バルセロナは財政面でメッシを引き留められないと発表。フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)がパルク・デ・プランス(Parc des Princes Stadium)にメッシを連れてこようとアプローチをかけているのは周知の事実となっている。

 スーツ姿で会見したメッシは、「今年は家族も自分もここに、この家に残ることになると確信していた。何よりもそれを望んでいた」と必死に感情を抑えながら話した。

 バルセロナでリーグ制覇を10度経験したメッシは、「21年が過ぎ、カタルーニャ(Catalonia)生まれの3人の子どもたちとここを離れる」と続けた。「ここに来た最初の日から最後までこのクラブに全てをささげた。別れを告げるのを想像したこともなかった」

 また、PSG加入についてメッシは「可能性の一つ」と話すにとどめた。PSGはメッシを雇う余裕がある数少ないクラブの一つとされている。

 パリ行きとなった場合、メッシはかつてバルセロナで同僚だった旧知の仲のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)と再びコンビを組むことになる。

 しかしメッシは、「どことも契約はしていない」と話しており、先日ソーシャルメディア上に出回ったネイマールやアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)といったPSGの選手と休暇を過ごす画像は「ただの写真にすぎない」と強調した。(c)AFP