【8月8日 AFP】サッカーFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2021)は7日、英ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、レスター・シティ(Leicester City)は終了間際にケレチ・イヘアナチョ(Kelechi Iheanacho)がPKを決めてマンチェスター・シティ(Manchester City)に勝利。シティのジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)は、新天地デビュー戦を白星で飾ることはできなかった。

 5日にアストン・ビラ(Aston Villa)から英国新記録となる1億ポンド(約152億5000万円)の移籍金で加入が発表されたグリーリッシュは、後半途中からピッチに立つと視線を独り占めにした。

 6日に新たなチームメートと初めて練習したグリーリッシュは、65分にサミュエル・エドジー(Samuel Edozie)に代わって投入されると、生き生きとしたプレーを披露した。

 英国人史上最高額の選手となったグリーリッシュは、他のどのチームメートよりも相手に脅威を与えたが、終了直前にナタン・アケ(Nathan Ake)に倒されて得たPKをイヘアナチョ自身に決められ、シティでの初戦は残念な形で終わった。

 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「(グリーリッシュは)非常に良かった。攻撃的で相手のサイドバックにチャレンジし、ボールを持つと周りに3人の選手を引きつけた。徐々に最適解を見つけるだろう」とグリーリッシュに及第点を与えた。

 シティはプレミアリーグの新シーズン開幕を告げる試合に敗れたものの、リーグ優勝とイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)制覇を果たした昨季の最高の形を再現できれば、王者にとってこの敗戦は何の問題にもならない。

 グアルディオラ監督は、「きょうは良いところをたくさん見られた。悪いプレーだったとは思わないし、選手には私がいかに誇りに思っているか伝えた。だがこの仕事は勝利する必要がある」と続けた。

 昨季欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)準優勝のシティは、15日に敵地で行われるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で連覇の懸かるシーズンをスタートさせるが、グアルディオラ監督は内心不安を抱えたまま開幕を迎えることになる。(c)AFP/Steven GRIFFITHS