【8月8日 AFP】大規模な山火事が続く地中海沿岸のギリシャでは7日も、消防士1450人以上が消火活動に当たった。火災によりこれまでに数百世帯が家を失っている。一方、同じく深刻な山火事に見舞われている隣国のトルコでは雨が降り、一部で火の勢いが食い止められた。

 7日にはギリシャの一部地域に強風と最高気温38度の予報が出ており、山火事はこの先もしばらく続くと予想されている。

 欧州森林火災情報システム(EFFIS)によれば、ギリシャでは10日間で計5万6655ヘクタールが焼失した。

 数十年で最悪の熱波に見舞われているギリシャとトルコでは、1週間以上にわたり消火活動が続けられている。当局や専門家は、こうした異常気象は気候変動に関連していると指摘する。

 これまでにギリシャで2人、トルコで8人が死亡し、過去10日間では数十人が入院した。

 一方、トルコのアンタルヤ(Antalya)県当局は7日、降雨により県内で火の勢いが食い止められたと述べた。

 人気観光地ムーラ(Mugla)周辺で発生した火災は、深刻な状況が続いている。

 トルコのベキル・パクデミルリ(Bekir Pakdemirli)農業・森林相は7日、同国81県のうち47県で200件を超える火災が発生したとツイッター(Twitter)に投稿した。うち5県で発生した13件の火災が現在も続いている。(c)AFP/Will VASSILOPOULOS