【8月7日 AFP】(更新)東京五輪は7日、ゴルフ女子最終ラウンドが霞ヶ関カンツリー倶楽部(Kasumigaseki Country Club、パー71)で行われ、稲見萌寧(Mone Inami)が銀メダルを獲得した。世界ランキング1位のネリー・コルダ(Nelly Korda、米国)が金メダルに輝き、ゴルフは男女ともに米国勢が制した。

 稲見はこの日6アンダー「65」でフィニッシュし、通算16アンダーでリディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)と並んだ。稲見は、迎えたサドンデス方式のプレーオフ1ホール目でパーセーブすると、コーが約3メートルのパーパットを外して銀メダルを手にした。

「69」でまとめたコルダは1打差の通算17アンダーで優勝し、男子のザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele、米国)に続いて金メダルを勝ち取った。

 雷接近による中断で足止めを余儀なくされたコルダは、ともに6アンダーをマークした稲見とリオデジャネイロ五輪銀メダルのコーにかけられた大きな重圧をしのいで優勝した。

 約1時間の中断後、稲見は17番でバーディーパットを沈めて通算17アンダーで首位コルダに並んだ。

 しかし世界28位の稲見は、最低でもパーで金メダルを懸けたプレーオフに望みをつなぎたかった最終18番で、2打目をグリーン横のバンカーの側面に打ち込んでしまいボギーをたたいた。

 コルダと最終グループで回ったコーは、17番でイーグルパットを沈めれば首位タイに並んだが、これを外してバーディーに終わった。続く18番はパーで通算16アンダー止まりだったが、この時点でゴルフ選手では史上初となる2個目のメダル獲得を確定させた。

 コルダは18番でウイニングパットを沈めると、米国チームで共に五輪に臨んだ姉ジェシカ(Jessica Korda)に抱きしめられた。(c)AFP/Daniel HICKS