【8月7日 AFP】東京五輪は7日、バスケットボール男子決勝が行われ、米国はケビン・デュラント(Kevin Durant)が最多となる29得点の活躍をみせ、フランスを87-82で破り、4大会連続の金メダルに輝いた。

 スロースタートながらも第1クオーターを22-18でリードし、前半を44-39で折り返した米国は、終盤の緊迫した場面を乗り切り、周囲の雑音をかき消した。

 グレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチ(HC)率いる米国は、来日前のエキシビションマッチでナイジェリアとオーストラリアに敗れていたため、覇権を失うのではないかという懐疑論が出ていた。そして迎えた予選ラウンド初戦で世界7位のフランスに敗れ、五輪では2004年アテネ大会以来の黒星を喫した。

 しかし、デュラントを中心としたチームは、落ち着きを取り戻して歯車がかみ合い始め、米プロバスケットボール(NBA)でプレーするルディ・ゴベール(Rudy Gobert)やエバン・フォーニエ(Evan Fournier)、ニコラス・バトゥム(Nicolas Batum)を擁するフランスに前回の再現を許さなかった。

 ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)に所属するデュラントは、2012年ロンドン五輪、2016年リオデジャネイロ五輪に続く自身3個目の金メダルを獲得し、カーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)が持つ米バスケットボール選手最多記録に並んだ。

 五輪で8度目の対決となった両国は、決勝では1948年ロンドン大会、2000年シドニー大会に続いて3度目の顔合わせとなり、いずれも米国が勝利している。(c)AFP