【8月7日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は6日、同国人口の半数が新型コロナウイルスのワクチン接種を完了したと発表した。同国では変異株「デルタ株」の感染拡大を受け、接種を受ける人が増加している。

 1億6500万人以上が、米モデルナ(Moderna)製や米ファイザー(Pfizer)製ワクチンの接種2回、または米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンの接種1回を終えた計算。成人では、5月下旬に半数の接種が完了していた。

 ホワイトハウスのコロナ関連データ責任者、サイラス・シャパー(Cyrus Shahpar)氏がツイッター(Twitter)で行った発表によると、新たに接種を受けた人数の7日間平均は先週比で11%増加。2週間前からは44%増加した。

 米国の新型ウイルスによる死者数は61万5000人を超え、世界最多となっている。大規模な接種計画により、今夏には生活がいくぶん正常化するのではとの見方もあったが、デルタ株の拡大によりそうした期待は断ち切られた。

 ここ数週間で新規感染者数、死者数、入院件数は急増。ニューヨークやロサンゼルスなどの都市では、レストランやジムなど、屋内施設の利用にワクチン接種証明の提示を義務付けるなどの新たな制限措置が導入されている。

 先週には、平均で1日9万人の新規感染が確認された。ホワイトハウスによると、このうち3分の1はフロリダとテキサスの南部2州での感染者だった。(c)AFP