【8月8日 CGTN Japanese】中国民政部によりますと、今年上半期、全国の離婚件数は96万6000件で、昨年同期に比べ約50%減少したことが分かりました。専門家は「クーリングオフ期間」制度の実施が大きな要因だと分析しています。

「クーリングオフ期間」満了後の30日以内に2人がそろって婚姻登記機関に離婚証の交付を申請しない場合、離婚届出の取り下げと見なされるということです。同制度は離婚を考えていた一部の夫婦が冷静さを取り戻し、現実に理性的に向き合い、子ども、財産、生まれ育った家庭、社会的な影響などを見直して総合的に物事を考えるようにさせています。

 一方で、近年は結婚適齢期の人口が減少し、結婚する人数が減りつつあることも離婚件数が減っている理由になっています。

 地域別にみますと、離婚件数の多いトップ10は河南省、四川省、江蘇省、広東省、山東省、安徽省、湖北省、湖南省、河北省、浙江省の順になっています。専門家は、「婚姻と離婚の登録は戸籍と関連している。河南省戸籍の人口が全国で最多のため、離婚件数も最多ということは理解できる」と説明しました。実際に、河南省は離婚件数も最多ですが結婚件数も全国一位で、上半期の結婚件数は34万件に達しています。

 また、2位の四川省は河南省と同様、人口流出が多い省です。専門家は、省外への人口流出が多い地方では多くの夫婦が長期間別居状態であり、そのような原因で離婚に至ったというケースも多いと説明しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News