【8月6日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)創業者のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は4日、未成年の少女らを性的目的で人身取引したとして起訴され勾留中に自殺したジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)元被告と付き合ったのは「大きな過ち」だったと語った。

 ゲイツ氏は、メリンダ氏との離婚が成立してから2日後に行われた米CNNのインタビューで、エプスタイン元被告との関係に言及した。メリンダ氏は、10年前にゲイツ氏がエプスタイン元被告と付き合いがあったことを懸念していたとされる。

 ゲイツ氏は、アンダーソン・クーパー(Anderson Cooper)氏とのインタビューで、「彼と付き合い、信用したことは大きな過ちだった」と述べた。

 さらに、エプスタイン氏と会ったのは、慈善事業の資金調達のためだけだったと主張した。

 ゲイツ氏は、「何度かディナーを共にし、彼の人脈を通じて世界保健衛生分野の慈善事業のために数十億ドルを調達するという話が実現するのではないかと期待していた」と述べた。「それが本当のことではないように思えた時、関係は終わった」

 エプスタイン元被告は数百万ドル規模のヘッジファンドの経営者で、ビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領やアンドルー英王子(Prince Andrew)ら、多くの著名人と長年にわたって親交があったが、2019年に66歳で死亡した。

 ゲイツ氏とメリンダ氏は5月3日、27年間の結婚生活に終止符を打つと発表した。

 ゲイツ氏は4日のインタビューで離婚成立について、「とても悲しい出来事」だと述べた。

「メリンダは素晴らしい人で、私たちのパートナーシップが終わりを迎えたことは、個人的に大きな悲しみの種になっている」とゲイツ氏は述べ、今後も慈善事業で協力し続けていくことを互いに望んでいると明らかにした。(c)AFP