米カリフォルニア州山火事、歴史ある小さな町がほぼ焼失
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【8月6日 AFP】米カリフォルニア州で猛威を振るっている大規模な山火事「ディキシー・ファイア(Dixie Fire)」で、歴史ある小さな町がほぼ焼失した。避難命令が出された数時間後には火災の熱で街灯がゆがみ、歴史的建造物が焼失した。
インディアンバレー(Indian Valley)に位置する、1800年代半ばのゴールドラッシュの時代から続く人口数百人の町グリーンビル(Greenville)は、強風にあおられて広がった炎に包まれ、空はオレンジ色に染まった。
ディキシー・ファイアは、7月中旬からカリフォルニア州北部の乾燥した森林地帯で猛威を振るっており、地球温暖化が一因と指摘されている。
強風によって延焼面積が約1300平方キロに拡大し、うち約5分の1は一晩で焼失。当局は住民に避難命令を出した。
カリフォルニア州消防局の報道官、ミッチ・マットロウ(Mitch Matlow)氏は記者団に対し、「われわれはできる限りのことをした」としながらも、「それだけでは十分ではないこともある」と述べた。
AFPのカメラマンが撮影した写真によると、街灯は火災の熱で折れ曲がり、焼失を免れた建物はわずかだった。
ガソリンスタンドやホテル、バーの他、築100年以上の建築物も多数焼失した。(c)AFP/Josh EDELSON