【8月7日 AFP】陸上100メートルはトラック競技で最も距離が短く、最も人気のある競技の一つだ。

【図解】ウサイン・ボルトの世界記録を徹底解剖

 勝負は短時間で決まるが、良いパフォーマンスをするには相当な練習と強さ、そしてパワーが必要だ。

 100メートル走はスタート、加速、トップスピードの区間に分けられる。

 とても重要なのは良いスタートを切ること。スターティングブロックに足を置き、加速に適した姿勢を取る。

 ブロックの角度は45度前後に調整する。親指と人さし指をスタートラインに合わせ、腕は肩幅に開く。

 スタート時、後ろ脚を素早く伸ばして前に振り、最初の一歩を踏み出す。前脚は力強く伸ばし、体を前に進める。腰を伸ばし、胴体は地面と45度の角度にする。

 しかし急ぎ過ぎてはいけない。スターターピストルとブロックの内蔵センサーで反応時間を計測しており、フライングと判定された選手は失格となる。

 スタートから50~60メートルで体は直立した状態になり、トップスピードに達する。一流選手だとスピードは時速40キロほどになる。

 五輪で8個の金メダルを獲得しているウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)は、2009年に驚異の世界記録9秒58を樹立。女子の世界記録は1988年にフローレンス・グリフィス・ジョイナー(Florence Griffith-Joyner、米国)が出した10秒49だ。(c)AFP