【8月5日 CGTN Japanese】中国中部にある太原衛星発射センターが4日午後7時1分、運搬ロケット「長征6号」に2基の衛星を搭載する形で、マルチメディアベータ実験A/B衛星を打ち上げ、予定軌道に乗せることに成功しました。

 マルチメディアベータ実験A/B衛星は中国科学院小型衛星革新研究院によって開発され、衛星間の高速レーザーペイロードを実施するためのレーザー通信ペイロードホール電気スラスタ(推進器)を装備し、電気推進システムなどの基幹技術の検証やユーザーシーンの実証研究などに用いられるということです。

「長征6号」は中国航天科技集団が開発した極低温液体燃料式の運搬ロケットで、新しい液体酸素ケロシン動力システムを備えています。信頼性と安全性が高く、低コスト、短いサイクルでの打ち上げなどの特徴を備え、種類や軌道の異なる衛星を打ち上げる能力を有しているため、1本のロケットに1基あるいは同時に数基の衛星を搭載することができます。太陽同期円軌道の搬送能力は1トンに達し(軌道高度は700キロ)、打ち上げの信頼度が0.98に達しています。

「長征6号」は2015年の初飛行から既に6年が経過しており、今回の打ち上げは「長征」シリーズとして382回目、「長征6号」としては7回目の打ち上げとなります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News