【8月5日 AFP】東京五輪は5日、ゴルフ女子第2ラウンドが霞ヶ関カンツリー倶楽部(Kasumigaseki Country Club、パー71)で行われ、世界ランキング1位のネリー・コルダ(Nelly Korda、米国)がスコアを九つ伸ばす猛チャージを見せ、通算13アンダーで首位に浮上。金メダル獲得に向けて非常に有利な位置につけた。

 11アンダーで最終ホールを迎えていたコルダは、18番でバーディーをマークすれば、20年前のアニカ・ソレンスタム(Annika Sorenstam)氏に続き、女子プロ選手史上2人目となる「59」を記録することができた。

 しかしほぼ完璧なラウンドを見せていたコルダは、ティーショットをラフに打ち込んでしまうこの日唯一のミスを犯し、18番はダブルボギーとなった。

 残り2ラウンドとなる中、コルダは2位タイの選手に4打差をつけているが、主催者によれば、台風接近の恐れがあるため大会は第3ラウンドまでに短縮される可能性があるという。

 今大会ではザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)が男子で優勝を果たしたため、コルダがあと1ラウンド首位を守り切れば、米国勢の男女同時優勝が実現するかもしれない。

 インドのアディティ・アショク(Aditi Ashok)、デンマークのナナ・コルツ・マドセン(Nanna Koerstz Madsen)とエミリー・ペデルセン(Emily Pedersen)が、それぞれコルダと4打差で2位タイとなっている。

 過酷な暑さの中、スコアが伸びなかった第1ラウンドを終えて首位に立っていたスウェーデンのマデレーン・サグストロム(Madelene Sagstrom)は3アンダーとし、首位とは5打差となっている。

 2016年のリオデジャネイロ五輪で優勝したものの、この日は1アンダーとスコアを伸ばしきれなかった韓国の朴仁妃(In-Bee Park、イン・ビー・パーク)は、首位のコルダに10打離されているため、メダル争いに加わるには巻き返さねばならない。

 前回大会で銀メダルを獲得したニュージーランドのリディア・コー(Lydia Ko)は4アンダーでまとめ、通算5アンダーで9位タイにつけている。

 日本勢では、スコアを六つ伸ばして通算7アンダーとした稲見萌寧(Mone Inami)が6位タイ、スコアを三つ伸ばして同4アンダーとした畑岡奈紗(Nasa Hataoka)が11位タイにつけており、フィリピン国籍で出場している笹生優花(Yuka Saso)は同イーブンパーで34位タイとなっている。(c)AFP/Daniel HICKS