上海のスマートシティーは市民に恩恵を与える
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【8月6日 People’s Daily】先ごろ、半月板損傷で中国上海市第十人民医院に入院した55歳の女性患者の重症度は、人間による採点では2点、人工知能(AI)システムによる採点では3点と評価された。医師がこの2つの評価を比較した結果、AI評価は患者が慢性閉塞性肺疾患(COPD)であることを自動的に認識したという。さらにさかのぼってみると、患者は1年前に呼吸器科に入院していたことがわかった。AIシステムは、人間の医師が自ら情報を取得することの盲点を補い、より効率的で正確な診断治療を可能にした。
2018年、同医院は関連テクノロジー企業と静脈血栓塞栓症の分野で協力を深め、AIによる医師診断システムを創造的に設計し、医師の診断・処方や介護スタッフの介護の「デジタル参謀」となり、患者の生命安全をさらに保障している。これは上海市のデジタルトランスフォーメーション(DX)、病院のスマート化の事例だ。現在、同市では、経済、社会、民生などの分野でAIの応用成果が続々と出てきている。
2021年の初め、上海は「上海都市のデジタルトランスフォーメーションの全面的な推進に関する意見」を発表し、「経済、生活、ガバナンス」の全面的なDXを推し進め、2035年に世界的な影響力を持つ国際デジタルシティーになることを目指している。AIの「上海案」の承認・実施、国家新世代のAI革新発展試験区域、革新応用先導区の建設の着実な推進、AI大会の3回開催の成功は、「第14次5か年計画」期間にAIの「上海の高地」の建設、世界級産業クラスターの構築にとっての良好な基盤を築いた。
2020年までに、上海にはAI重点企業が1149社あり、比較的完全なAI産業チェーンを形成した。年間規模以上産業の規模は2246億元(約3兆8100億円)に達し、約50%の成長を達成した。
上海はAIを国民生活の改善に活用することを重視している。一人暮らしの高齢者のためにスマート水道メーターを設置し、12時間以内に水道メーターの読み取り数が0.01立方メートルを下まわれば、街道(町内)の「一網統管(1つのネットワークシステムで統一管理)」プラットフォームが通報し、街道や居民委員会(町内委員会)の関係者が遅滞なく訪問し高齢者の状況をチェックする。シェア自転車の駐車違反を管理するにも、専任の見回りを配置する必要はない。市民はスマホで駐車違反の写真を撮影し、12345ホットラインに「通報」すれば、システムがAI、ビッグデータ技術で、問題の種類を迅速に識別し、担当スタッフに速やかな処理を自動的に通知する。
上海市経済情報委員会の呉金城(Wu Jincheng)主任によると、AIと都市のDXは、両者が相互に補い、促進し合い、有機的に融合している。一方、AIは都市のDXの重要な原動力であり、そのほか、都市のDXはAIの発展のためにより良いチャンス、巨大なステージ、より多くのシーンを提供している。(c)People’s Daily/AFPBB News