【8月16日 AFP】パスタのオーダーが入ると、ロボットアームが素早く始動する。ラトビアの首都リガにあるレストラン「ロボイーツ(Roboeatz)」では、ロボットの旋回開始5分後に熱々の料理が出てくる。

 店内はロボットアームの作業が客に見えるように設計されている。訪れていた教員のイベタ・ラトニカ(Iveta Ratinika)さんは「思っていたよりおいしかったです」と語った。

 ロボイーツは2018年1月にコンスタンティンス・コルチョムキンス(Konstantins Korcjomkins)さんとヤーニス・ポルクス(Janis Poruks)さんが開業した。2人は2009年からラトビア国内でファストフードのチェーン店を経営していた。

 エンジニア出身のポルクスさんは「このロボットは4人から6人分の仕事をするので、人件費を大幅に節約できます」と語る。だが同時に、こうしたロボットの導入が失業率を高めることはないと強調する。

「ロボットがレストランやケータリング業界でのキャリアを望む人に代わって、シェフや有名料理家になることはないでしょう。ロボットが担うのは、ほとんどの人がもうやりたがらない低賃金の仕事です」

 コルチョムキンスさんは「私たちの目標は、多種多様な食品や料理に活用できるロボットを創り出すことです」と語った。「キッチンのロボットが、電気自動車ぐらい人気になればいいなと思います」 (c)AFP/Imants Liepins