【8月5日 AFP】タイは4日、海洋国立公園内で、サンゴ礁に有害な化学物質を含む日焼け止めの使用を禁止した。

 タイのビーチは人気の観光スポットとなっているが、熱帯の日差しから身を守るために観光客が使用する日焼け止めが、デリケートで、成長が遅いサンゴに悪影響を及ぼす懸念が高まっている。

 禁止されたのは、オキシベンゾン、オクチノキサート、メチルベンジリデンカンファまたはブチルパラベンを含む日焼け止め。

 発表によると、これらの化学物質は「サンゴ礁を劣化させ、サンゴの幼生を破壊し、繁殖を妨げ、サンゴ礁の白化を引き起こす」ことが科学的に示されている。

 太平洋の島国パラオと米ハワイ州でも、すでに同様の措置が取られている。

 違反した場合、最高10万バーツ(約33万円)の罰金が科されるが、どのように今回の法令を適用するかは明らかになっていない。(c)AFP