【8月4日 AFP】新型コロナウイルスの感染者が増加している中国で4日、今年1月以降最多となる71人の新規感染者が報告された。感染拡大に歯止めをかけるため、当局は出国制限を強化した。

 同国では感染者が増えていることを受けて、各地で全住民を対象にした検査が行われ、数百万人に移動制限が出されている。

 入国管理当局は4日、「不要不急」の場合、一般のパスポート(旅券)や出国に必要な書類の発給を休止すると発表した。

 ただ現時点では、出国の全面禁止には至っていない。入管職員は記者会見で、「外国留学や就職、事業など正当な必要性」がある市民に対しては、審査が終わった段階で書類を発給すると述べた。

 中国では先月中旬以降、500人近い感染者が報告されており、回復しつつある経済や取り戻された日常生活に再び悪影響が出る懸念が広がっている。(c)AFP