【8月4日 CGTN Japanese】東京オリンピックはコロナ禍の影響を受けて、無観客で行われています。ところが、会場で見かけた、ある特別なサポーターの姿が話題になっています。

 東京オリンピックとパラリンピックの公式マスコットの一人、ミライトワ。彼がいま、会場で選手を応援する唯一の観客となっています。実はこのミライトワはロボットで、会場に来られないサポーターのために、観客席からの光景を中継する役割も果たしています。

 人間と同じような動作で選手たちを応援したり、カメラで相手の表情を読み取って反応したり、スクリーンになっている両目の表示を変えることで、「ハートマーク」「笑い」「泣き」「リラックス」、喜びや悲しみなどの感情を表現することもできます。

 これについて、トヨタ自動車未来創生センターの小坂雄介さんは「カメラはミライトワの鼻に搭載されている。障害のある子どもたちもこのロボットを通じて学校で試合を観戦することができる。無観客開催となり、子どもたちは会場に来られないが、ロボットを通して学校で試合を観戦できる。応援ボタンを押せば、選手を応援することもできる」と紹介しました。

 会場で応援する世界のスポーツファンや子どもたちの姿が見られないのは、本当に残念なことです。でも、オリンピックと人々との距離を縮める、このようなすてきな試みによって、きっとますます多くの青少年たちがスポーツを好きになってくれることでしょう。(c)CGTN Japanese/AFPBB News