【8月4日 Xinhua News】2日の中国人民元建て株式(A株)市場で、中国電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の時価総額が終値ベースで8300億元(1元=約17円)を超え、過去最高を更新した。

中国共産党中央政治局は先月30日に会議を開き、下半期(7~12月)の経済運営について、新エネルギー車(NEV)の発展加速を支援する方針を示した。週明け2日のA株市場ではこれを好感して、自動車セクターに買いが入った。

BYDが先月初めに発表した上半期(1~6月)のNEV販売台数は、前年同期比2・5倍の15万4579台だった。NEV用車載電池・蓄電池の搭載量は約12・707ギガワット時(GWh)。第3四半期(7~9月)には独自開発した新型リチウムイオン電池「ブレードバッテリー」の外部への供給を大幅に増やし、EV事業の粗利益率が上半期に比べ大幅に上昇するとの見方が広がっている。

米金融大手ゴールドマン・サックスはリポートで、ブレードバッテリーについて、受注・納品ともに好調で8月からは出荷を加速させると予測。証券会社の広発証券は、同社がブレードバッテリーの生産拠点の拡張を進めていることに触れ、生産能力が向上することで外部への供給がさらに増えるとの見通しを示している。(c)Xinhua News/AFPBB News