【8月4日 AFP】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は4日、アーティスティックスイミングのギリシャ代表メンバー5人が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、同チームの全12選手が隔離されることになったと明かした。今大会でクラスター感染が確認されるのはこれが初めて。

 組織委の高谷正哲(Masanori Takaya)スポークスパーソンによれば、ギリシャは残りの種目を欠場し、陽性反応者との「濃厚接触」を理由にこれまでに陰性が確認されている7人も別の施設に移ることに合意したという。

 これまでのところ、陽性反応者の中に病院での治療が必要だったメンバーはいない。

 ギリシャは3日に行われたデュエットには出場しておらず、これから行われるチーム種目も欠場を余儀なくされる。

 高谷スポークスパーソンは「大変な準備をして東京に来ていただいて、本国からも多くの期待を受けていたと聞いております。選手の気持ちを考えると非常に心が痛む思い」と話した。

「一日も早い回復を祈念いたします」と語った高谷スポークスパーソンは、今大会で確認された最初のクラスターだと付け加えた。

 組織委はこれまでにアスリートやスタッフ、メディアを含む「関係者」322人が陽性になったと報告しており、感染者の大半が日本在住の従業員や業務委託先の業者となっている。(c)AFP