【8月4日 AFP】米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)が社内の有害な職場環境や女性社員に対する差別を容認していたとされる問題で、同社は3日、子会社ブリザード・エンターテインメント(Blizzard Entertainment)のJ・アレン・ブラック(J. Allen Brack)社長の退任を発表した。

 人気ゲーム「コール・オブ・デューティ(Call of Duty)」などを制作するアクティビジョン・ブリザードはこの問題をめぐり、社員によるストライキや、カリフォルニア州当局による訴訟を起こされており、インターネット上では同社製ゲームのボイコット運動も勃発。同社は、職場環境の全面的見直しを約束していた。

 発表によると、ブラック氏は「新たな機会を追求」するために退任し、後任には同社幹部を務めていたジェン・オニール(Jen Oneal)氏とマイク・イバラ(Mike Ybarra)氏が共同で就任する。

 ゲーム業界では近年、女性の待遇をめぐる抗議の声が高まっており、仏大手ユービーアイソフト(Ubisoft)や、オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」の開発元である米ライアットゲームズ(Riot Games)でも同様のセクハラ疑惑などが浮上していた。(c)AFP