【8月4日 AFP】(更新、写真追加)アフガニスタンの首都カブール中心部で3日夜、国防相や議員らを狙った自動車爆弾攻撃や銃撃があり、少なくとも4人が死亡、20人が負傷した。複数の治安当局者が明らかにした。同国内務省は、襲撃犯全員を殺害し、現場の安全を確保したと発表した。

 現場の近くには、米国などの大使館があり厳重な警備が敷かれているグリーンゾーン(Green Zone)がある。犯行声明は出ていないが、米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)が最近繰り返している襲撃の「あらゆる特徴」があるとして、タリバンが関与した可能性が高いとの見解を示している。

 現地のAFP特派員によると、最初の爆発によりカブール上空には大きな煙が立ち上った。ビスメッラ・モハマディ(Bismillah Mohammadi)国防相は動画メッセージで、自身の自宅を狙った自動車爆弾による自爆攻撃があり、複数の警備員が負傷したと説明した。

 付近ではそれから2時間足らずの間に、2度目の大きな爆発が発生。その後、小規模な爆発と銃声が相次いだ。治安筋がAFPに語ったところによると、襲撃犯グループは自動車爆弾を起爆した後、議員の自宅に侵入し、そこからモハマディ国防相の自宅を銃撃。議員宅では、複数の議員が同国北部でのタリバンの攻勢に対抗するための計画を話し合っていた。(c)AFP