【8月3日 AFP】東京五輪は3日、体操女子種目別平均台の決勝が行われ、競技に復帰した米国のシモーネ・バイルス(Simone Biles)が銅メダルを獲得した。金メダルは中国の16歳、管晨辰(Guan Chenchen、カン・シンシン)だった。

 今大会、空中で平衡感覚を失うメンタルブロック状態「ツイスティーズ」に苦しんでいると明かしたバイルスは、最初の種目だった団体を途中棄権してから欠場が続いていた。

 これで五輪でのメダル獲得数を7に伸ばしたバイルスは、シャノン・ミラー(Shannon Miller)氏が持つ米体操歴代最多記録に並んだ。

 リオデジャネイロ五輪で四つの金メダルを獲得したバイルスが会場の有明体操競技場(Ariake Gymnastics Centre)に登場すると、米国のチームメートから大きな歓声が沸いた。そして競技場のアナウンサーが「米国代表、シモーネ・バイルス」とコールすると、再び声援が上がった。

 90秒間の演技を披露したバイルスは、幅10センチの平均台に上がる前、自身の競技復帰に物思いにふけっているような表情だった。

 ひねり技を封印したバイルスは、堅実なパフォーマンスで最後は後方屈伸2回宙返り下りで演技を締めくくった。演技後は満面の笑みを浮かべたバイルスは、14.000点と得点が発表されると手を振った。

 バイルスは演技を終えた時点で中国の唐茜靖(Xijing Tang、タン・シジン)に次ぐ2位だったが、最後の8人目で管が14.633点を記録したため3位となった。

 芦川うらら(Urara Ashikawa)は13.733点で6位だった。(c)AFP