【8月3日 AFP】東京五輪は3日、新種目スポーツクライミングが男子複合予選で幕を開け、選手たちは巨大な壁を駆け上がり、プラスチック製のボルダーをよじ登った。

 スピード、リード、ボルダリングの全3種目で選手の根性を試す男子複合の予選には、20人の選手が出場。

 プラスチックでできたホールドを使いながら、選手たちが垂直に設置された15メートルの壁を駆け上がっていく最初の種目スピードでは、まず南アフリカのクリストファー・コサー(Christopher Cosser)と韓国の千宗源(Jong-Won Chon)が登場した。

 外側の壁が夕日に照らされる中、コサーは6.48秒で完登したが、千はスタート地点付近で足を滑らせ、安全ロープにつるされながら落下した。

 複合予選は3種目の結果の総合で順位が決まり、上位8選手が決勝に進む。

 スピードでは、フランスのバサ・マウェム(Bassa Mawem)が2回のアテンプトで5.45秒のトップタイムを記録し、首位に立った。

 優勝候補の一人である楢崎智亜(Tomoa Narasaki)は、あえて2度目のアテンプトを行わなかったものの5.94秒で2位につけた。

 ボルダリングでは、選手たちはロープなしで岩や壁をよじ登り、力強い跳躍や見事な力技でコースの「完登」を試みる。

 リードでは、高さ12メートルの壁の表面にフックをかけ、どれだけ高くまで登れるかを競う。(c)AFP