【8月3日 AFP】東京五輪は3日、ボクシング女子フェザー級決勝が行われ、入江聖奈(Sena Irie)がフィリピンのネスティ・ペテシオ(Nesthy Petecio)に5-0の判定勝ちを収め、日本の女子選手として同競技初の金メダルを獲得した。

 五輪ボクシングの透明性をより高めるため、スコアカードは各ラウンド後に表示されているが、入江は第1ラウンド終了後、ジャッジ全員から支持を得てリードした。

 普段は相撲が行われている両国国技館(Ryogoku Kokugikan Stadium)での一戦は、両者がパンチを繰り出す積極的かつオープンな展開になった。

 第2ラウンドは、2019年の世界選手権を制した29歳のペテシオがやや優勢で、続く第3ラウンドも非常に競った展開となったが、ジャッジの支持を得たのは入江で、同選手はグローブで口元を押さえて涙を流した。

 ボクシングに誇りを持つフィリピンの歴史上、五輪で初の金メダルを目指していたペテシオにとっては落胆の結果となった。

 しかし、5日の男子フライ級準決勝ではカルロ・パーラム(Carlo Paalam)と田中亮明(Ryomei Tanaka)が対戦する予定で、フィリピン人選手がボクシングで金メダルを獲得する可能性はまだ残されている。(c)AFP