【8月3日 AFP】東京・上野公園に設置された砂利のキャンバスでは、五輪選手の動きにインスパイアされた抽象的な線が静かに描かれていく。描いているのは禅僧ではない──ロボットだ。

 これは、英国人アーティスト、ジェイソン・ブルージュ(Jason Bruges)氏によるインスタレーション作品「ザ・コンスタント・ガーデナーズ(The Constant Gardeners)」。かつて車工場で働き、今はリタイアした工業用ロボットアームのガーデナー(庭師)4機が、枯れ山水のような砂紋を作り出す。

 高さ約2メートルのロボットアームが描くユニークな模様には、過去の五輪の映像をもとに、さまざまな種目の選手の動きをAIなどで分析したデータが使われている。

 9月5日までの東京五輪・パラリンピック期間中、およそ150のパターンが描かれる予定。

 映像は7月28日撮影。(c)AFP