【8月2日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手アリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループはこのほど、ペットの鼻紋識別技術を生かした「迷子防止サービス」を始めた。飼い犬や飼い猫の鼻紋をスキャンして事前にアプリに登録しておけば、行方不明になってもワンクリックで「迷子の届け出」をすることができる。見つけた人からの連絡なども全てアプリ上で行われるという。

 ペットを鼻紋で見分ける技術は昨年、同社が運営する電子決済アプリ「支付宝(アリペイ)」の保険代理プラットフォーム「螞蟻保険」の技術チームが開発した。犬や猫などの鼻紋は人間の指紋と同様、個体によって異なる。螞蟻保険のアプリでは鼻紋を登録すると、それがペットの身分証明になるという仕組み。保険会社の「ペット保険」や都市管理部門などで既に運用されている。

 螞蟻保険の調査によると、ペットの鼻紋を登録したユーザーのうち65%が、飼っている犬や猫が行方不明になることを最も心配していた。(c)Xinhua News/AFPBB News