【8月1日 AFP】東京五輪に出場中の陸上女子ハンマー投げの選手で、人種差別への抗議に積極的なことでも有名な米国のグウェン・ベリー(Gwen Berry)が、代表追放を求めるなど自身に批判的な人たちの攻撃に屈しない決意を口にした。

 ベリーは6月に行われた東京五輪の米国代表選考会で、米国歌の演奏中に国旗に背を向けて全米から注目を集めた。共和党の議員は代表チームから追放すべきだと呼びかけ、右派系の解説者もベリーの愛国心を疑問視した。

 
 しかし「USA」の文字と米国旗が刻まれたユニホームを着て1日のハンマー投げ予選を戦い、73メートル19を記録して決勝に進出したベリーは、そうした批判を一蹴し、「私を憎んでいる連中はここにいないし、私に影響を与えることもできない」と話し、中傷は「分けて考える」ことを学んだと続けた。

「私は努力と犠牲の結果、このユニホームを着る権利を手に入れたと感じている」

「これはユニホームだけの問題じゃない。私がここへ来る手助けをしてくれた人や、私の闘い、反発力の問題でもある」 (c)AFP