【7月31日 AFP】東京五輪のテニス男子シングルス3位決定戦で敗れ、肩の負傷によりその後に予定されていた混合ダブルス3位決定戦を棄権することになった世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は31日、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)に向けた自身のコンディションは分からないと述べた。

 20回の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るジョコビッチは、パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta、スペイン)との試合で冷静さを失い、シングルスの3位決定戦でまさかの黒星を喫した後、混合ダブルスの3位決定戦を棄権することになった。

 今回の五輪ではメダルを逃すことになった34歳のジョコビッチだが、8月30日に開幕する全米オープンのシングルスで優勝すれば、1969年にロッド・レーバー(Rod Laver)氏が達成した後では初めて年間グランドスラム(四大大会全制覇)を成し遂げることになる。

 東京五輪に力を注いだことが負担になったと認めたジョコビッチだが、全米オープンに出場できるだけのコンディションを整えることを望んでいる。

 ジョコビッチは「身体面の影響によって全米オープンに出場する上での問題が生まれないことを願っているが、今すぐに分かることじゃない」とコメントした。

「だが結局のところ、自分の国のためにプレーするときは全力を尽くすことが必要なのだから、それについては後悔していない」

 国際テニス連盟(ITF)によれば、ジョコビッチが棄権した理由は「左肩のけが」だったという。

 ITFは「アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)/ジョン・ピアーズ(John Peers)組は、ジョコビッチ/ニナ・ストヤノビッチ(Nina Stojanovic)組相手に不戦勝となり、オーストラリアが銅メダルを獲得する」と付け加えた。(c)AFP/Jed Court