【7月31日 AFP】東京五輪は31日、テニス男子シングルス3位決定戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は4-6、7-6(8-6)、3-6で第6シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta、スペイン)に敗れた。

 前日の準決勝で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に敗れ、年間ゴールデンスラム達成の希望がついえたジョコビッチは、この試合で冷静さを失ってラケットを空席のスタンドに放り投げたり、ネットポストにたたきつけたりする場面があった。

 何としてもメダル獲得を果たしたい両者は、息が詰まるような猛暑の中で2時間47分の激戦を演じた。

 ジョコビッチは第2セットで相手のマッチポイントを1本しのぎ、勝負を最終セットに持ち込んだ後、同セットでも4本のマッチポイントをはねのけた。

 しかし、最後は四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇る輝かしい実績を持つジョコビッチのフォアハンドがネットにかかり、30歳のカレーニョ・ブスタが6本目のマッチポイントで勝利を収めた。

 第3セットの最初のゲームで、ジョコビッチはブレークチャンスをふいにすると、空席のスタンドにラケットを放り投げ、その後もいら立ちを抑えることができず、ネット際でミスをするとほかのラケットも破壊した。

 ジョコビッチはこの試合後、同日出場予定だった混合ダブルス3位決定戦を肩の負傷により欠場することになったと大会側から発表されている。(c)AFP