【7月31日 AFP】オーストラリア・クイーンズランド(Queensland)州で31日、新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染拡大を受け、ブリスベン(Brisbane)をはじめとする複数の地域でロックダウン(都市封鎖)が導入される。

 クイーンズランド州のスティーブン・マイルズ(Steven Miles)副首相は対象地域の住民ら数百万人に対し、31日午後から3日間の外出禁止令を発令。同州では31日、デルタ株のクラスターによる新たな感染者6人が確認されている。

 ブリスベンが導入する「最も厳格なロックダウン」下では、外出を許可されるのは食料品の購入や運動など必要不可欠な理由に限られる。

 一方、豪最大都市シドニーおよび周辺地域ではデルタ株の感染拡大を阻止するため、先月末からロックダウンが実施されている。シドニーでは今週に入って新規感染者が過去最多となり、31日にはそれをわずかに下回る210人の新規感染者が確認されている。同市では先週、ロックダウンに抗議する数千人規模のデモが行われ、参加者らと警察が激しく衝突した。

 豪国内でワクチン接種を完了した人の割合は人口の14%未満。人流を減らして感染拡大ペースを遅らせるため、各自治体はロックダウンに頼り続けている。(c)AFP