【7月31日 AFP】米警察当局は30日、交通違反の取り締まりで停車させた車のトランクから、幼い男児と女児の遺体が見つかり、運転していたおばを逮捕したと発表した。

 メリーランド州ボルティモア(Baltimore)出身のニコール・ジョンソン(Nicole Johnson)容疑者(33)には、おい(5)とめい(7)を死亡させた児童虐待など、複数の容疑がかけられている。

 地元紙ボルティモア・サン(Baltimore Sun)によると、ジョンソン容疑者は昨年5月にはめいの遺体が入ったスーツケースをトランクに積み、その後も普通に車を使い続けた。

 ジョンソン容疑者はその1年後、腐敗しためいの遺体の横に、プラスチックの袋に入ったおいの遺体を積んだとされる。

 警察は28日、スピード違反でジョンソン容疑者の車を停車させ、適正な書類を所持していなかったことから、車を押収することにした。

 同紙によると、警察官が車をレッカー移動する旨を伝えると、ジョンソン容疑者は、「どうでもいい。5日後にはここにいない」と答え、「ニュースが私のことを大々的に報じる」とも述べたという。

 ジョンソン容疑者は、2019年に姉妹からおいとめいの世話を任されたと主張している。

 ボルティモア・サンによると、ジョンソン容疑者は取り調べで、めいを複数回殴り、頭を床にぶつけさせたことを認めたが、おいの死因は明らかにしていない。(c)AFP