【7月31日 AFP】フィンランド北西部で、この50年間で最大規模の森林火災が発生し、5日間で約300ヘクタールが焼失した。同国は記録的な暑さに見舞われている。

 火災は26日、首都ヘルシンキから北方約500キロ、ボスニア湾(Gulf of Bothnia)に面した小さな港町カラヨキ(Kalajoki)南方約25キロで発生した。人口の少ない地域で、これまでのところ死傷者は出ていない。

 現地では、ヘリコプター4機と兵士ら約250人が消火に当たっている。

 消火活動の責任者を務めるヤルモ・ハーパネン(Jarmo Haapanen)氏はAFPに、「まだ燃え続けているが、焼失した面積は300ヘクタールに抑えられている」と述べた。

 同氏は、鎮火には少なくとも1週間か、場合によって2~3週間はかかるとの見方を示す一方で、「気候変動によって夏がこれほど暑くなるなら、森林火災が発生する頻度は高まるだろう」と指摘した。

 専門家らによると、今回の火災規模はフィンランドでは1600ヘクタールが焼失した1971年の森林火災以来、最大となる。(c)AFP