【7月31日 AFP】英国の裁判所は30日、何か月にもわたって多数のネコを殺傷した男に対し、5年3月の禁錮刑を言い渡した。

 英公訴局(CPS)は、イングランド南部のホーブ刑事法院(Hove Crown Court)が元警備員のスティーブ・ブケイ(Steve Bouquet)被告(54)に対し、観光地ブライトン(Brighton)でネコ9匹を殺し、7匹を傷つけたとして禁錮5年3月を言い渡したと発表した。

 殺傷されたネコの飼い主の一部は出廷し、ナイフで襲われて血を流している飼い猫を玄関口で発見した時の様子を証言した。

 ジェレミー・ゴールド(Jeremy Gold)判事は、ブケイ被告が2018年10月から2019年6月にかけてネコを殺したことは「残虐で、継続的であり、家庭生活の根幹を揺るがした」と述べた。

 被告は、器物損壊および刃物所持の罪で有罪となった。

 CPSは、被告が殺傷されたネコの飼い主ではないことから、動物虐待ではなく器物損壊の罪が適用され、また、器物損壊の方が処罰が重いと説明した。

 判事は、襲われたネコの実際の数はより多い可能性があると指摘した。(c)AFP