【7月31日 AFP】中東オマーン沖のインド洋(Indian Ocean)で29日、日本企業が所有しイスラエル系英企業が運航する石油タンカー「マーサー・ストリート(MT Mercer Street)」が攻撃を受け、乗組員2人が死亡した。運航企業が30日、発表した。

 ペルシャ湾(Persian Gulf)とその周辺水域ではイスラエルとイランとの「影の戦い」により両国の船舶が頻繁に攻撃を受けており、識者は今回の攻撃がイランによるものであった可能性が高いとの見方を示している。

 イスラエルの著名実業家エヤル・オフェル(Eyal Ofer)氏が所有し、英ロンドンに本社を置く運航企業ゾディアック・マリタイム(Zodiac Maritime)によると、死亡したのはルーマニア人1人と英国人1人。他の乗組員がけがをしたとの情報はなく、船は現在、米海軍の護衛を受けながら「安全な場所」に向かっているという。船が受けた攻撃の詳細は今のところ不明。(c)AFP