【7月30日 AFP】東京五輪は30日、テニス男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に6-1、3-6、1-6で敗れ、年間ゴールデンスラムの夢は劇的な形でついえることになった。

 世界ランキングで1位に立つ34歳のジョコビッチは第1セットを奪い、続く第2セットでも1ブレークアップとリードしていたが、そこからまさかの崩壊。五輪シングルスにおける初の金メダル獲得はならなかった。

 今季すでに全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)、全仏オープン(French Open 2021)、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)を制しているジョコビッチは、東京五輪で金メダルを獲得し、この後に行われる全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)でも優勝すれば、1988年に女子のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が達成した偉業を成し遂げることができた。

 この日も普段通りの鉄壁のディフェンスを見せていたジョコビッチだったが、ズベレフに30本のウイナーを決められ、歴史的快挙に向けた挑戦は終わりを迎えた。

 最後の11ゲームのうち10ゲームをものにし、ドイツ人選手ではグラフ氏以来となる五輪シングルスでの優勝を目指すズベレフは、決勝で第12シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア五輪委員会<ROC>)と対戦する。(c)AFP