【7月30日 AFP】東京五輪、テニス男子シングルス準々決勝で錦織圭(Kei Nishikori)を破ったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、自身のプレーは「どんどん良くなっている」と自信を示した。

 世界ランキング1位のジョコビッチは29日、錦織に6-2、6-0で完勝。母国の期待を背負う錦織に対して全く隙のないプレーを見せ、準決勝ではアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦することが決まった。

 五輪では2008年北京五輪の銅メダルが最高成績となっているジョコビッチは、「今大会でのパフォーマンスには非常に満足している」と話し、「簡単にはいかない試合が増える一方で、自分のテニスはどんどん良くなっている」と続けた。

「キャリアを通して何度も経験してきた。大会が進むにつれ、コート上での感覚も良くなるタイプの選手だと自覚している」

 敗れた錦織も、ジョコビッチが東京五輪で金メダルを獲得し、さらに全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)を制して、1988年に女子のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏しか達成したことがない「年間ゴールデンスラム」の偉業を達成する可能性は非常に高いと考えている。

 錦織は「きょうだけでなく、今週やここ数か月の彼のプレーは信じられない。かなりチャンスがあると確信している」と話した。(c)AFP/Jed Court