ふんだらけの湖、空気注入式プール、2回の感染…コロナ禍で奮闘続けた競泳選手ら
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【7月30日 AFP】東京五輪の競泳でこれまでに更新された世界記録はまだそう多くない。だが、新型コロナウイルスの影響で選手らが練習の中断を余儀なくされた事態を考えれば、無理もないことだ。
ロックダウンの下、世界各地の多くのプールが長期間にわたって閉鎖された。選手らはコンディションを維持するため、型破りなトレーニングに頼るしかなかった。
コロナで1年延期された五輪。出場する夢を絶やさないようにどのような工夫をしたのか、選手らが明かした。
東京アクアティクスセンター(Tokyo Aquatics Centre)で行われた女子1500メートル自由形で、銀メダルを獲得した米国のエリカ・サリバン(Erica Sullivan)。ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)近郊にある干上がったミード湖(Lake Mead)での練習を振り返った。
「あちこちカモのふんだらけで、ましな日でも水は濁った緑褐色でした」とサリバンは言う。
「気持ち悪いの一言です。ダニにやられました。どうやらダニはカモのふんを食べ、よどんだ水を好むようです。水に入れば体中刺されました。最悪でした」
「それで鍛えられました。前より面白いキャラになったと思います」