今日カットした髪で明日の環境を守ろう 英美容師団体
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■「土のスーパーフード」
カットした髪のもう一つの利用法は、コンポストだ。髪に豊富に含まれている窒素が理想的な発酵促進剤となる。
ロンドンの北西にある街ミルトンキーンズ(Milton Keynes)でサロンを経営するグリーンサロンコレクティブのメンバー、ライアン・クロフォード(Ryan Crawford)さんは自らの菜園で実験的に髪の毛を使用している。
7月のある好天の日、クロフォードさんはAFPの取材班に二つのキャベツの若芽を見せてくれた。周りを髪の毛で囲んであった方は無傷だが、髪がない方は害虫に食べられて痩せていた。
髪で守ると「ナメクジやカタツムリが寄り付きません」とクロフォードさん。また土の中に埋めた髪の毛は湿気を保つのに役立つ上、窒素濃度を保ち、「土にとってスーパーフード」の役割を果たしていると言う。
グリーンサロンコレクティブには昨年、英国とアイルランドのヘアサロン約600店が新たに加盟した。髪の毛約500キロと金属3.5トンが集まり、リサイクルされている。
コレクティブでは、この取り組みモデルを欧州全土に広めたいと考えている。(c)AFP/Linda ABI-ASSI