【7月29日 AFP】中国の北京市と2省で29日、新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染が、小規模ながら拡大していることが明らかになった。同国では集団検査やワクチン接種は進んでいるが、東部の空港でクラスターが確認されていた。

 クラスターが発生したのは、江蘇(Jiangsu)省南京(Nanjing)の空港。20日に職員9人が検査で陽性と判定された。その後、省内で171件の感染例が確認された。

 感染症対策本部の関係者は29日、報道陣に対し、江蘇省で住民数十万人に外出制限が課されたと明かした。

 同関係者によると、南京市は全人口920万人に対し、2度の検査を実施。感染力の強いデルタ株により、感染の封じ込めに苦慮しているという。

 一方、南西部四川(Sichuan)省では同日、3人の感染が確認された。また北京市でも、ここ6か月で初となる国内感染例2件が報告された。(c)AFP