【7月28日 People’s Daily】中国吉林省(Jilin)長春市(Changchun)の住宅区では新しくできた「農産物供給販売ステーション」が話題である。

 野菜、果物、食用油などエコ農産物がそろい、品質とトレーサビリティシステムが行き届き、それでいて価格は市場の相場より10%~20%安い。吉林では、このようなスーパーマーケットは1つにとどまらない。これこそが、同省の供給販売システムが2020年上半期に始動させた目玉プロジェクトの1つ「農産物供給販売ステーション」である。

 プロジェクト責任者の劉双良(Liu Shuangliang)さんによれば、ステーションは農村で生産された農産物の注文納入大規模化や市場拡大に伴って、大々的に展開したものである。農民専業合作会社と生産加工会社の製品を直接社区に設けられたステーションに置き、また宅配ネットワークを使って住民の家まで配送を行い、中間流通の過程を省いている。

 現在までに「農産物供給販売ステーション」が各住宅区内に置いたオフライン拠点は51か所、スーパーマーケット・コンビニでの取り扱いは208か所、セルフピックアップポイントは10万か所以上にのぼり、省内全ての自治体をカバーすることができた。タイアップする農民専業合作会社は269社を数え、農民の増収促進に効果をあげ、市民には廉価で質の良い農作物を提供できている。

 オンライン・オフラインの融合を加速させる以外にも、供給販売システムにおける農産物市場それ自体もまた急速なアップデートと改革を遂げ、ますます「スマート化」している。
湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)江漢区(Jianghan)の野菜市場は明るく清潔な空間に、野菜・果物・魚介類・肉類などが整然と並んでいる。5Gスマートモニタリングコントロールと体温測定、価格の電子表示、QRコードによる支払いなどの設備が整えられ、適温かつ清潔に保たれ、快適にショッピングができる空間を保っている。

「売り場の環境が良ければ、お客様が多くいらっしゃいます」と、市場で調味料の卸売りをしている范延林(Fan Yanlin)さんは語る。

 かつてこの市場は1990年代に建てられ、以前は空調もなく、治安や衛生も悪かった。現在では湖北省の供給販売合作会社の直属企業となり、アップデートと改革を経て管理のグレードが上がり、人気はさらに上がっている。市場は供給販売合作会社の委託を受けた農産物供給販売拠点となり、野菜の直売や品質のコントロールができるようになった。

 供給販売合作会社である「恵農生鮮」の劉喆(Liu Zhe)副社長によれば、現在武漢にある32か所の生鮮農産品市場は年中無休で、生鮮食品の売り上げは1日あたり平均1000万元(約1億7000万円)を超え、サービスの範囲は武漢市内の300あまりの社区をカバーする。同社は今後も野菜市場の改革と工場を広げ、供給販売サービスのアップデートを促進するという。(c)People’s Daily/AFPBB News