【7月28日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手のアリババグループが運営する企業間越境ECサイト「アリババドットコム」はこのほど、同サイトでの輸出入動向などをまとめた「新外貿指数」を発表し、上半期(1~6月)の取引額が前年同期の2・1倍になったと明らかにした。

 同サイトの取引額は昨年から3桁成長を続けている。アリババグループ副総裁も務めるアリババドットコムの張闊(Zhang Kuo)総経理によると、新型コロナウイルスの感染状況が徐々に緩和されるに伴い、世界経済も回復が続き、海外の需要が増加したという。上半期は社交の場や短距離旅行に関連する製品の販売が持ち直したほか、建設工事の再開でインフラ建材需要が急増した。

 同サイトのデータによると、上半期はイブニングドレスの1日当たりページビュー(PV)が前年同期比3倍、パーティードレスが13倍、スーツケースが3・1倍になったほか、建設関連では土木機械が2・5倍、コンクリート機械が65%増となった。建築板材の米国とカナダからの1日当たりPV数は49倍になった。

 二酸化炭素(CO2)排出削減が世界の大きな流れになったことで、グリーン(環境配慮型)・低炭素関連商品の需要も急速に増え、国内産業地帯にある企業の海外進出を促した。

 太陽光発電製品、リチウム電池、新エネルギー車(NEV)・部品、生分解性包装材・食器のPV数も上昇した。うち、太陽光発電製品のPV数は50%増となり、広州(広東省)、昆明(雲南省)、南通(江蘇省)、深圳(広東省)、仏山(同)の産業地帯では輸出量が2~4倍に増えた。(c)Xinhua News/AFPBB News