【7月28日 AFP】(更新)米疾病対策センター(CDC)は27日、新型コロナウイルス対策のマスク着用をめぐる指針を変更し、感染が広まっている地域ではワクチン接種を済ませた人も屋内でのマスク着用を再開するべきとした。

 CDCのロシェル・ワレンスキ(Rochelle Walensky)所長は、感染が急拡大している地域でのCDCの指針として、ワクチン接種を完了した人にも「公共の屋内環境でのマスク着用を推奨する」と発表。指針変更の理由として、感染力の高い変異株「デルタ株」が国内各地で急速に広がっていることを指摘した。

 ワレンスキ所長は、デルタ株に対してもワクチンの有効性は依然として高いものの、新たなデータから「まれな事例として、ワクチン接種を受けた人の一部が(中略)感染力を持ち、ウイルスを周囲に広める可能性がある」ことが示されたと説明。「この新たな知見は懸念すべきものであり、残念ながら、われわれの勧告内容を更新する根拠となる」と述べた。(c)AFP