【7月27日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は26日、元所属選手のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)との間にあった複数の訴訟を「法廷外で友好的に終結」させたと発表した。

 バルセロナは「これにより、係争中だった労働訴訟3件と民事訴訟1件の法的手続きを終結させるための取引協定に、クラブと選手の間でサインが交わされた」と明かしている。

 ブラジル代表のネイマールは、2013年から2017年までバルセロナで数々のタイトルを獲得し、世界最高額の移籍金2億2200万ユーロ(約288億円)でフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に渡った。

 2013年にバルセロナ加入したネイマールは、2016年に契約更新ボーナス6440万ユーロ(約84億円)を含む5年契約を結んだが、訴訟の大半はこのボーナスに関するものだった。

 バルセロナはネイマールがPSGへ移籍する前にこのうち2075万ユーロ(約27億円)を支払ったが、その後契約は破棄されたとして残りの金額の支払いを拒否した。

 スペインの裁判所は2020年、クラブとの契約を途中で終わらせたためボーナスを得る権利はないとして、バルセロナに680万ユーロ(約9億円)を返金するようネイマールに命じた。

 一方のネイマールは、バルセロナでの最後の月の給料300万ユーロ(約3億9000万円)を請求する訴訟を起こしていた。(c)AFP